20100915

Archiduino Project - vol.4

建築系におけるArduino利用計画としての「Archiduino Project」。

これは最もオーソドックスな利用方法のひとつである、環境計測のためのセンサノードの設置例である。温湿度センサ(Sensirion社SHT7x)と照度センサ(浜松ホトニクスS9648)とを用いている。ちなみにこれを載せているのは独自に再設計したArchiduino汎用基盤である。

照度センサの計測レンジは最大でも1000lx程度で、1つ100円という価格を考えるとこれはごく一般的な室内の水平面照度を測ろうとするぶんには十分な範囲である。温湿度センサはワンチップで非常に容易にデータを取得する事が出来るのだが、ひとつ3000円という価格がちょっとハードルになっているように思う。

センサノードが卓上にごろりと置かれていたり、家中をケーブルが這いずり回っているという状況は普通ではないので、写真のように、”計測が可能な場所での計測値”を利用するしかないという前提でセンシングをしなければならない。要するに、センシングに理想な場所でのデータはまず得られないと言う前提で考えていかないと、その先にある実際の利用場面で困るに違いない。

写真のような設置だと、どうしてもACアダプタの発熱の影響が無視できなかったりとか、あるいはArduino自体の発熱さえも無視できないわけだが、私自身はそんなに厳密なデータにこだわってもどうしようもないのではないかと思っている。人間の五感の解像度はそこまで敏感に出来ているわけではないので。

写真にあるセンサノードは、いわゆるPlug and Playでセンシングできる事を前提にしているので、壁面のコンセントにガチャっと差し込むだけでデータをばんばん飛ばし始める。絵的にはまだちょっと無骨だけど、これくらいのお手軽さでやれないとね。